すると一段と騒がしくなる講義室。


…彗が講義室に入ってきたからだ。


一応メガネにマスクっていう変装をしてるけど、隠せないオーラと、この大学にいることはみんな知ってるしほとんど意味を為してない。


だからといって、みんなオーラに圧倒されて遠巻きから見てる人ばかり。


意外にも言い寄っていく人はいない。


「きゃー、今日もかっこいいっ!」


と陽子ちゃん。


「オーラダダ漏れだよねぇ」


うっとりする明里ちゃん。


私はボロがでないように、彗のことを見ないようにする。


今日は仕事なくてこれたんだね良かった。


じゃあ今日はレジュメ2枚取らなくていいね。



「お近づきになりたーい。ね?海ちゃん」


「へ?あ、うん、そうだね」



突然陽子ちゃんに話を振られてびっくりする。