「まだ金魚のフンしてんだぁ?」
俯く私に、挑発するように近づいてくる。
「身の程を知りなよぉ〜」
「海ちゃん…?」
状況が読めない様子の明里ちゃんが不思議そうに呟く。
そりゃそうだよ、2人ともなんで彗の話が出てくるのかなんて分からないんだから。
「友達なのに知らないのぉ〜?こいつ星野彗と幼馴染だよぉ?隣に住んでんの。」
守ってきたものが、全て崩れていく音がした。
きっとバチが当たったんだ。ずっと2人に嘘ついてたんだし、彗に告白なんてしたから。
「え、…うそ…」
戸惑う2人の声。
「彗くんは優しいもんねぇ」
腕を組んで、睨みつけてくる沙輝にあの3年間がフラッシュバックして立てなくなって、しゃがみ込む。
冷ややかな汗が勝手に流れてきて、息ができなくて苦しい。
「まだ彗くんのこと好きなんだ?」
追い討ちをかける言葉に、目の前が真っ暗になって、過呼吸になる。



