「う、うん。…久しぶり」
「なんかよそよそしくない?」
少し下がった声、相変わらず強気な目に痺れてくる身体。
「…そうかな…」
にこって笑うけど、目の奥が全く笑ってないのは相変わらずみたい。
沙輝は、高校で私のことをいじめていたヒエラレルキーのトップでグループのリーダー
理由は彗が私といつも一緒にいるから。
高校の頃から芸能活動もしていて、当然モテていた彗は、常に注目の的だった。
女子の僻みは本当に怖くて、体育館に閉じ込められたり、教科書をやぶられたり。
思い出すだけで、息が苦しくなる。
高校3年間、私を苦しめた張本人が沙輝。
でも私に何かするだけで、彗には何もしなかったから良かったんだ。私に危害を加えてそれで済むなら。
彗だけは守りたかった。
だから大学では誰にも言わずに隠してたのに。
「あ、そういえば聞いたよ。あんた彗くんと同じ大学行ってんでしょ〜?」
甲高い声がダイレクトに伝わってくる。
やめて…お願い…



