叶うわけなんてないって分かってる。


彗にとって私は幼馴染で、存在意義は大学の授業、単位の面倒を見てくれること。


大切な大好きな幼馴染ってだけで、女としては見られてない。


それでも好きだから、支えたい。


大学に着き講義室に入ると、


「海ちゃんおはよう〜」

「おはよう」


ほわほわとした雰囲気でザ女の子って感じの陽子ちゃんと、ちょっとギャルっぽくて大人な雰囲気の明里ちゃん。



2人とも大学になってから友達になった子で、もちろん彗との関係のことは何も知らない。



「2人ともおはよう」



そう言って、荷物を置いて2人の隣に座る。