基本的にみんなに優しい彗だけど、私に対しての対応は特に顕著で、


例えば、私の好きだと言った食べ物は全て覚えてて、残しておいて私にくれたり、


学校で会えば周りを差し置いて、笑顔で手を振って来たり、


歩く時は絶対車道側を歩いてくれたり、夜道は心配して迎えに来てくれたり、


卒業式には肌着姿になってしまうほど、いろんなアイテムを取られたのに第二ボタンだけは何としても死守して、私にくれたりもした。



こんなことをされ続けていれば、私も両思いなんじゃないか、と期待を抱いくわけで…



中学3年生の時、思い切って彗に告白。



『俺も海のこと好き。ずっと幼馴染でいような!』


と、いう満面の笑みつきの、ど天然な返事だった。


その時に悟ったのは、彗から受けるこの特別扱いは『大切な幼馴染』だからであるということ。


私は異常にペットに懐かれている飼い主状態なのだ。



これが私の幼馴染。



人気アイドルで、




…私の好きな人。