誰かいる

さっき見た魔女?

小さい女の子が一緒にいる

あれは・・・たぶん私だ

魔女ともう一人

魔女にそっくりな人がいる

・・・あれ?

私が小さい

一緒にいる・・・魔女だと思った女性は・・・お母さまだろうか?

若いころの・・・どちらが・・・

目を覚ます

天井を眺める

お母さまに姉妹がいた?

会った記憶がない

でも・・・さっき魔女に「久しぶり」と言われたような気がする。

お母さまが何かあった時は魔女を頼れといっていた

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魔法で生き返った姫をまた生き返らせた

オルゴールのゼンマイをまいた気分だ

魔女はたりないといっていた

今回はたりたのだろうか?

・・・たりた?

どういうことだろうか?

あと5年なのか10年なのか・・・もともと持っていた寿命を埋めたのか

それとも1年・・・1ヵ月

考えてみれば自分があと何年生きるのかさえ知らない

明日死ぬかも知れない・・・か

そういえば

姫が言っていた「愛してもらえないなら・・・」

魔女を拒絶したら彼女は死んでいた・・・のか

奇妙な形で彼女を生かしている・・・後ろめたい・・・不思議な感覚

結果的に・・・彼女を生かすための・・・

あの魔女は・・・姫を生かすために俺の命を使うこともありえたか・・・

・・・俺を殺して姫を生かすと魔女が恨まれる・・・可能性がある

となると、代替え品は・・・姉になるか・・・

終っている

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姉の夢をみた

一緒にあの子がいる

私が変わってあげる

そういって、姉は私を助けてくれようとしていた

どうしてこうなってしまったのだろう?

そして私は逃げた

結果がこれだ

どうやって償えばいいのだろうか・・・

そしてその時が来てしまった。

私はどうしたらいい?

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これでよかったのだと思う

婚約に悩んでいたお姉さまを助けるにはこうするしかなかった

私ができる最善策を・・・これでお姉さまは自由になれた

兵が戻ってきて姫を殺害したと報告を受けた

おかしい話が違う

どうなっている・・・こんなはずじゃなかった

私は・・・何を・・・もう戻れない

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妹が計画したことだとしたら

何が目的だったのだろう

私が邪魔だったのだろうか?

いってくれれば私の地位は譲ってあげたのに

こんな形で・・・

・・・どうすればいいのだろう?

お父様とお母様は大丈夫だろうか?

もしものことがあれば私が・・・

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遅くなってしまった。

服と食料品を買って戻る

王と王妃の状態はわからなかった

この騒ぎは誰がなんのために起こしたのか・・・

・・・あれ?

・・・確か魔女の家はこの辺りだったはずだが・・・

あ・・・人払いの結界か・・・

いろいろと途方に暮れた。