ビールを飲みながら魔女をみる

なんとなく姫に似ている気がした

こちらの国の特徴なのかと思っていたが

ふてぶてしい感じのせいで気が付かなかったのか

若くなったからそんな気がしたのか

魔女「どうした?みとれて」

王子「・・・」

魔女「若くなった体で試してみるか?」

王子「やめとく」

魔女「冗談だ」

王子「あなたがいうと冗談に聞こえない」

魔女「そうか?昨日より気持ちいいかもしらないけど」

王子「次・・・姉に見られたら」

魔女「殺されるかもな・・・」

王子「どちらかというと姫の方が危険かもしれない」

魔女「地雷でも踏んだか」

王子「・・・かもしれない・・・あぁ・・・」

魔女「ははは」

楽しそうだ・・・心を読まれている気がする

魔女「すこし見ておくかな」

そういって姫が寝ている部屋に入っていく

姫の悲鳴が聞こえる

魔女が何かしたのだろうか?

部屋に向かう

ドアの外から様子をうかがう

姫が自分の体についた傷を見たらしい

そういえば血を拭いていなかった

胸の傷から下は乾いた血がついている

魔女「傷はあきらめろ、血は洗えば落ちる」

姫が魔女を見る

魔女「久しぶりだな」

姫は首をかしげている

魔女「まぁ・・・いいか」

そういいながらベッドに座る

彼女の手を取って魔法を唱えている

魔女「魔法をかけたからもう少し寝ていろ」

なんの魔法だろうか?

そういって立ち上がる

姫「ありがとう・・・ございます・・・あの・・・」

魔女「ん?」

姫「あなたは?」

魔女「ん?記憶でもなくしたか」

姫「え・・・っと」

魔女「あぁ・・・そっか、若返った」

姫「は?」

魔女「いろいろあって・・・こんど話してあげる」

そうか生き返らせるために魔法を使ったことは話していない

それで若返ったと話てもわからないか

自分が一度死んだことは知らないほうがいい・・・か

魔女「あんしんしたよ」

そういって部屋を出ていく

魔女「かりはかえした・・・けれど」

目が合う

魔女「つかれた、もう一杯付き合え」

そういってビールを取ってソファーに座る

横にこいと座面をたたく

横に座って缶を開ける

魔女「王妃を助けたい、協力して欲しい」

王子「はぁ・・・」

魔女「おかしいか?」

王子「俺が言おうとしたセリフを取られた気がして」

魔女「・・・そうか・・・国を取り返せ・・・と言えばいいか」

王子「あなたは・・・」

魔女「私はただの魔女だ・・・それもおかしな話か・・・こんど、気が向いたら話してやる」

王子「期待しないで待ってますよ」

魔女「そうか、ありがとう」

王子「このまま4人で何かするつもりではないでしょう?」

魔女「そうしてもいいが、そこまで馬鹿じゃない」

王子「よかった」

魔女「本気を出せはこの国の城くらいは一瞬で消せるがな・・・」

命をコントロールできるならそのくらいはできるかもしれない

そういえば、酔っ払いの魔女がどこかの街を半壊させた昔話を聞いたことがある

・・・どこの国の話だっただろうか?

王子「国が滅びますよ」

魔女「冗談だ」

すこし酔ったか

魔女「酔った・・・」

振り向くとキスをされた

魔女が缶を取ってテーブルの上に置く

魔女「悪いな・・・すこしつきあえ」