3人でテーブルを囲んで椅子に座る

中でだしたそれを片付けるのを手伝わされた

魔女「義理の妹の人命救助だと思って諦めろ・・・魔法の儀式みたいなものだ」

缶ビールを開けて口に運ぶ

魔女「さて・・・見過ぎだ」

姉「見た目が若くなっているのは?」

どうだろう20代半ばから後半には見える・・・最初に見た時は40前くらいに見えていたような・・・

魔女「魔法の副作用だ、王子から若さを吸い取ったわけじゃないから安心しろ」

姉「その魔法って・・・」

魔女「治癒と蘇生・・・命をコントロールする魔法・・・対価が特殊でね」

王子「それが・・・」

魔女「そう、命の代替品としてお前から出た中途半端な命と私の時間」

姉「時間?・・・若返るの?」

魔女「不思議だろ?私も歳をとるものだと思っていたんだが若返るんだ・・・死から遠ざかる」

この人はいったいいくつなんだろうか?

魔女「傷は治したが・・・対価がかかり過ぎて傷が残ったし流れた血液までは復元できない」

姉「・・・なるほど・・・なんとなく」

あのまま彼女がしんで弟と2人でどこかで静かに暮らしてもよかったかもしれない

そんなことを思いながら

魔女「不満そうだな」

姉「それはあんなところを見たら」

魔女「まぁ・・・そうかもね・・・」

姉「・・・」

魔女「そういえば姫に腹違いの妹がいたか・・・」

王子「おそらくは彼女が起こしたクーデターだと思っています」

魔女「そうか・・・で?」

王子「?」

魔女「これからどうする?」

王子「彼女は死んだことになっているなら他の国に逃げた方がいかもしれません」

魔女「お前たちに何らかの容疑をかけて指名手配をするかもしれないな・・・」

姉「・・・そうなると、あなたも容疑者扱いされない?」

魔女「なるほど・・・姫を殺した3人組か・・・」

王子「・・・え?」

姉「可能性はありますね」

魔女「と、なると・・・北の国にいくか、ここからさらに西の国に行くか」

王子「西の国?」

姉「あるんですか?」

魔女「あぁ、東の国の人は知らないか・・・どちらかと言えばここは中央の国なんだけどね」

王子「なるほど」

魔女「西の国は昔ここと同盟を結んでいたけどどうかしらね・・・」

姉「北の国よりはいいかもね」

缶が空になる冷蔵庫に行ってもう1本出す

魔女「私の分も取って」

缶を渡す

魔女「そういえばあなた料理できる?おなかすいたんだけど動けないから」

姉「・・・むり、ゴミが生まれる」

王子「・・・しょうがない」

魔女「へぇ・・・よろしく」

王子様がキッチンに向かう

魔女「なかなかいい男ね」

姉「自慢の弟ですから」

魔女「そう、気持ちよかったわ」

姉「・・・もう貸しませんから」

魔女「いいじゃない減らないんだし」

姉「それにもう私の物じゃないし・・・」

魔女「あら?結婚したんだっけ?」

姉「・・・誓いの途中で式は終わり、婚姻も破棄して問題ない」

魔女「そうなんだ・・・よかったわね」

姉「なにが?」

魔女「渡したくないんでしょう?」

姉「・・・人の心読むのやめてもらえます?」

魔女「ははは、ごめん」