「証拠ですか?わかりました」
その言葉に、わたしは藍を二度見する。
…証拠って、…なにかあるの?
すると、わたしの肩に手を添える藍。
そのまま、右手でわたしの顎をくいっと持ち上げると――。
なんと、紅羽さんの目の前でキスをした…!
「これが証拠です。女嫌いの俺がキスできる相手なんて、婚約者のうみだけです」
振り返って、紅羽さんに目を向ける藍。
紅羽さんはというと、まるで魂が抜けたように意気消沈していた。
「そ…そんな。オレの女神が……」
初めの元気はどこへやら。
紅羽さんはおぼつかない足でその場から去っていった。
「大丈夫かな…、紅羽さん」
「あの人、遊び人のくせに、本気になった女に振られるといつもああだから」
「…そうなんだ」
「心配しなくたって立ち直りも早いから、気にすることじゃないよ」
その言葉に、わたしは藍を二度見する。
…証拠って、…なにかあるの?
すると、わたしの肩に手を添える藍。
そのまま、右手でわたしの顎をくいっと持ち上げると――。
なんと、紅羽さんの目の前でキスをした…!
「これが証拠です。女嫌いの俺がキスできる相手なんて、婚約者のうみだけです」
振り返って、紅羽さんに目を向ける藍。
紅羽さんはというと、まるで魂が抜けたように意気消沈していた。
「そ…そんな。オレの女神が……」
初めの元気はどこへやら。
紅羽さんはおぼつかない足でその場から去っていった。
「大丈夫かな…、紅羽さん」
「あの人、遊び人のくせに、本気になった女に振られるといつもああだから」
「…そうなんだ」
「心配しなくたって立ち直りも早いから、気にすることじゃないよ」



