俺の運命の人

『剛君?』

奈々は笑顔で俺に近づいて来た。

『うん!』

俺は平然をよそおった。
ぢゃないとダサすぎだし嫌われそうだったから。

『奈々は今から何処行きたい?行きたい場所とかいって!!』

『んーゆっくりしたいし剛君の家に行きたいな!』


奈々の返事で俺はやっぱり平然でいられないなと確信した。
いきなり家とかゆーしッ!

『俺の?家?』
慌てて聞き直すと
『うん!行きたいとこだもん!』


って可愛く答えられて。



『ぢゃとりあえず家行ってもいいけど原付きぢゃ嫌だろ?タクシーのる?』

奈々は飲み屋の女。
一般なら迷わず原付きの後ろにのせるけどさすがに原付き嫌だろうと思って聞いてみた。


『奈々昔中学の時は原付き乗り回してたから久々後ろ乗りたい!』

俺考えすぎか??
奈々が後ろにまたがって
『早くー』
と俺に言う。

『寒いだろうからゆっくりいくな』

『剛君優しいけど飛ばしちゃって〜』

普通の女の子以上にたくましい事をいうから俺はもっと不思議を沢山もつ奈々に引かれていった。