きっともう君には会えない

「…はい。天野の大好きな砂糖で甘っだるい紅茶です。」


「…ありがと。それと、その一言いらないから。」


「ナイス。天野ならツッコミ入れてくれると思った。」




……ほんっとバカ。

そんな優しい顔しないでよ。



判断が鈍る。




私は雨でびしょ濡れだったので

光輝の家でお風呂を借りて上がって来たばっかりだ。


本当に感謝しかない。



光輝が言うとうり甘い甘い紅茶を一口飲んで

私は口を開く。



「…ごめんね。本当にありがとう。」


「は?…ごめん。最初の言葉聞いてなかった。」


「何回も言わせないでよ…
だから、ごめんね。ありがとう。」


「………ん?何に対して何言ってんの?」




ーーこいつもしかして鈍感?




「だから……私の事、助けてくれてありがとうって
さっきはごめんねって言ってるの!!!」


「……あぁーーー。そういう事ね今やっと理解した。」


「……ほんっとに鈍感ヤロウ。」


「ん?なんか言った?」


「いえいえ。なんでも〜?」