きっともう君には会えない

その声の主は…葉津乃だった。



聞いている方も恐ろしくなってしまうほど

声が震えていた。




「……ふーん。前も言ったけどさコイツ
最低な奴なんだよ?こんな事されて当然なわけ。ね?」



「……で、でもっ!!」



「あ、もしかしてあんたもこんな事やって欲しかった?
そーゆー事?」



「…っ!!!!」



「…ねぇ〜。コイツ、最低だよね?ね?」




葉津乃は、なんて言うんだろうか。



分かりきったことなのに


現実を見たくない自分がいる。




私は葉津乃が息を吸った瞬間

目をギュッとつぶった。