きっともう君には会えない

きっと葉津乃は

旧校舎3階の少人数教室に呼ばれたはず。



私も、最近はそうだった。


だから早く、早くいかなくちゃ。




走って走って3回の少人数教室を探す




「はぁっ………はぁ、ここだ。」




私は葉津乃を探すのに無我夢中で

よく考えて行動しなきゃと理性が働き始めた頃には





私はすでに少人数教室の扉を開けていた。




目の前にはは殴られる寸前の

葉津乃の姿があった。




「はぁっ………っはぁ、葉津乃を返して。」


「…あれ。天野じゃーん、どうしたの?」


「いいから葉津乃を……いたっ…!!」




話そうとするのに周りの女子達が

私の身を拘束する。