何変わりない日々を淡々と過ごしていくことにも少し飽きてきた高校二年生の春。

俺の人生を大きく変えるきっかけとなる人物が現れた。


「__ということで、今日からこの学校に転校してきた如月美愛さんです。じゃあ一言。」
「よろしくお願いします、。」
衝撃が走った。
恋する瞬間って本当にスローになるんだな、と実感した。
「あ、1つ大事なこと、如月さんは病気持ちなので体育などは出れません、普通の授業の時も薬を飲んだりすることあると思うけどそこらへん一応知っといて。」
重い病気なのかな、最初はそれぐらいしか思わなかった。
「えー席は篠原の後ろで、うるさい奴だけど多分役に立つから。」
え。俺の後ろ?
みんなが笑ってる中俺は心の準備で忙しかった。え、俺の後ろってことはいつでも話しかけていいんだよな?でもしつこくし過ぎたら嫌われるか?いやでも素を見せないでどうする。
とか考えてるうちに後ろに来てた。とりあえず話しかけるか。
「えーっと、篠原翔です、よろしくね。」
目綺麗だなあ。
「あ、えっと如月美愛です、よろしくお願いします。」
「敬語じゃなくていいよ俺ら同い年じゃん?」
馴れ馴れしいかな。
「あ、ありがとう」
「おう!」
緊張した。話すだけでこんなに緊張するなんて初めてだ