うち学校には新しくできた校舎とつながっている旧校舎がある。



ギシッギシッ.......



誰もいなくて静かだからか、歩くたびに音が響く。



「とーちゃーく」

長い廊下を歩いて着いた先は.............図書室。



「失礼しまーす」

小声で言いながら少し立て付けの悪いドアを開ける。



相変わらず、中には誰もいない。


なぜ、こんな誰もいない図書室に来たかというと.......



そう。私はここでいつもお弁当を食べている。



美羽がいないと教室で1人になるし、お昼は1人で静かに過ごしたい。
そんな時に思いついたのがこの別館の図書室だった。