私がどうしようと頭でぐるぐる考えていると、宮坂くんが思い出したようににあ、と呟いた。


｢僕、七瀬さんの秘密知ってるよ。旧校舎の幽霊の噂流したの七瀬さんだよね？｣


え、なんでそれを？
私、美羽にしか言ってないはずなのに！


｢1年とき、たまたま七瀬さんと桜庭さんの会話聞いちゃったんだよね〜｣


そう。噂が流れた直後、私はすぐに放課後の誰もいない教室で美羽に泣きついたのだ。

｢どうしよう〜美羽......幽霊の噂思った以上に広まっちゃったみたい｣

｢え〜？大丈夫よ。人の噂もなんとか日っていうじゃない。みんなすぐに忘れるわよ。｣


あの会話を聞かれてたなんて.....！


｢どうする？僕がみんなに言ってもいいの？嘘の噂流したの七瀬さんだよって｣