少しかがんで宮坂くんの両腕から抜けようとした。


「いやいや、このまま行かせるわけないでしょ」

が、すぐにまた宮坂くんに行く手を阻まれてしまった。


ですよね〜。自分の秘密がクラスメイトにバレちゃったんだもん。


「どうせ、七瀬さんいつも一緒にいる桜庭さんに言うつもりでしょ?」


す、鋭い.....!


「い、言わないよ!だから、もう教室に戻っていいかな?」

「やだ」

やだって.....そんな子供みたいなこと言わないでよ。


「だって、七瀬さんだけ僕の秘密を知ってるなんてフェアじゃないよね?」


言われてみればそうなのかな......?
でも私に秘密なんてないし。