唇が当たりそうなくらい耳元でそう囁かれ、思わずビクッとしてしまう。


「だったら、机の下に隠れる必要ないでしょ。盗み聞き良くないなぁ」

「いやっ!え、えっとその聞いちゃったのはごめんなさい!でも、私がいるの知らずに話してたのは宮坂くんの方で私も意図せず盗み聞きしたという形になったと言うか.......」

勢いでそう言ってしまった。


宮坂くんが壁に両手をついている、いわゆる壁ドン状態のため逃げようにも逃げられない。


てか、初めてこんな至近距離で宮坂くん見たけどやっぱ顔が良すぎる.....!!


もう、お弁当なんてどうでもいいから教室に戻りたい。
この状況、気まず過ぎる......



てか今更だけど、宮坂くん教室の時とキャラ違いすぎじゃない!?


「ふーん、七瀬さんって意外とはっきり言うんだ。もっと、大人しい子だと思ってたよ」

「あはは.....そうかな?あの〜じゃあ私はこれで.......」