目の前にいたのは宮坂くんだった。

宮坂くん?なんで?


「七瀬さんここでお弁当食べてたんだ」

「え、う、うん美羽がお昼休みは生徒会でいないからここで.......誰も来ないし静かだから、気に入ってるんだ」

「そうなんだ。あのさ、さっきのやつ聞いてたよね?」


ん?ちょっと待って。
さっきのキャラがどうとか言ってたのって......



もしかして、さっきの聞かれたくないことだったりするのかな?
よし、ここは知らないふりをしよう!


「な、なんのことかな.......?」

「へ〜、とぼけるんだ」


そう言いながら、宮坂くんがジリジリと壁側へと追い詰めてくる。
そして、気づけば背中にヒヤッとする冷たい壁の感覚がした。


「嘘つき」