「俺、由里さんのことが好きだよ。だから彼女になって欲しいと思ってる。」
「え!?」
急な告白に驚き、由里は思わずアキラを見上げた。
戸惑う由里に構わず、アキラは言葉を続ける。
「もしかしたら迷惑かもしれないけど…でも、本気なんだ。困ってる人を放っておけないくらい優しくて、毎日頑張ってる由里さんが好きだよ。」
「アキラく…」
「やっぱり、俺がヴァンパイアだからダメってこと?」
明らかにシュンとするアキラを見ると、由里の心はチクリと痛んだ。
「そんな!それは関係ないよ。」
「じゃあ、俺のこと、恋愛対象として見てくれる?正直に…言って欲しい。」
由里はどう答えようか迷ったが、真剣な表情のアキラの目の前で、嘘をつくなんてできない。
「正直、しばらく恋愛してないし、8つも離れた人を好きになったことがないから…この気持ちが何なのか分からないの。でも…」
由里はそこまで言ってから一呼吸おくと、意を決して言った。



