「ううん。仕事お疲れ様~。おなかは?」


「すいてる!シャワー浴びてから食べていい?」


由里はリビングに入り仕事机にバックを置きながら言葉を続ける。


「後輩にご飯奢るついでにちょっとだけ食べたんだけど、アキラ君が作ってくれた料理を食べたくて我慢した。」


由里の言葉を聞いたアキラは、分かりやすく目をキラキラさせると、エプロンを付けながら嬉しそうに言った。


「じゃあ、由里さんがお風呂済ませてる間に準備しとくね!湯船にお湯溜めておいたから、よかったら少し浸かってゆっくりしなよ。」


「アキラ君、気が利く〜!ありがとう。足が浮腫んでて、マッサージしたいと思ってたとこなの。ちょっとだけ湯船浸かってくるね。」


「うん!いってらっしゃーい」


鼻歌でも歌いだすのでは、と思うくらいにご機嫌な様子のアキラは、冷蔵庫を開けて料理の準備をし始めた。