甘噛み吸血鬼は、トドメをささない (短)

「雫?」

「唯月くん、絶対に死なないで。私、今日みたいな思いは⋯⋯二度としたくない。

私は、唯月くんと一緒にいたいの」

「!!」


目を見開いた唯月くん。頬に添えられた私の手を握り「大丈夫」と目を細めた。


「俺を誰だと思ってるの?最強の吸血鬼だよ?銀色の銃で撃たれても、一瞬心臓が止まっただけで死ななかったんだ。だから、心配しないで」

「うん⋯⋯わかったっ」

「でも」

「?」


唯月くんは、再び私の胸に顔を埋める。そして――ペロッと、味見するように肌を舐めた。


「あっ!」

「まずは回復しないとね。だから――

いただきます、雫」

「〜っ!」


吸血される感覚が久しぶりに思えて、思わず体が大きく反応してしまう。

鳥肌が立つようなゾクゾクした心地が、全身を回る。私は目を瞑って、ひたすら吸血が終わるのを待った。

だけど――