甘噛み吸血鬼は、トドメをささない (短)

「唯月くん⋯⋯?」

「ねぇ、雫。もしかしたら、これから厄介な事に巻き込むかもしれない」

「厄介な事?」

「雫が元吸血鬼ってバレちゃったからね。神代とか、神代が電話をかけた相手から、何かしらアクションがあるかもしれないって事」

「そ、そうなんだ⋯⋯」


それって大変な事なのかな?今よりもっと危ない目に遭うって事?


「⋯⋯っ」

「⋯⋯だけど、安心して。俺が絶対に雫を守るから。誰にも触れさせない。雫を傷つける奴は、俺が許さない」

「あ、ありがとう」


だけど、唯月くんは?
唯月くんの事は、誰が守ってくれるの?

また今日みたいに命の危険があるかもしれない――そう思ったら、無意識のうちに唯月くんの頬を撫でていた。