甘噛み吸血鬼は、トドメをささない (短)

さっきの話が、嘘か本当か見定めるため――私は制服のボタンを、素早く外す。

そして下着を少しズラし、心臓に近い左胸に唯月くんの牙を当てた。


「ほら唯月くん、飲んで?血だよ」

「――」


唯月くんは、何も言わない。目も開けない。そうか、エナジーを吸収したら蘇るかもって思ったけど⋯⋯血を吸ってくれないと、その先も無いんだ。


「お願い、目を開けてっ。

唯月くん⋯⋯!」


祈りを込めながら、必死に唯月くんの頬をペチペチ叩く。


「なんでこんな時に寝てるの!早く起きて。いつも強引に吸うくせに、こんな時だけ遠慮しないでよ!」


ペチペチ⋯⋯ベチン!!


「あ」


しまった、強く叩きすぎたかも――?そう思った時。

唯月くんの瞼が、ピクリと動いた気がした。