甘噛み吸血鬼は、トドメをささない (短)

「血を出してるの!血を飲めば唯月くんが回復するかもしれないじゃん!元気になるかもしれないじゃん!」

「元気って⋯⋯。今更遅いっての。ソイツは心臓が止まりつつある。助からねぇよ。

だから、どけ。

俺があと一発。ソイツの心臓に撃ち込めば、全てが終わるんだ」

「!」


神代くんなら、本当にやりかねない――!!

咄嗟に、唯月くんの心臓を守るように覆いかぶさった。


「させない!唯月くんを殺させやしない!」

「どけ。俺の邪魔をするな」

「どかない!」


頑なに動かない私を見て、神代くんは「はぁ」と面倒くさそうに息を吐く。次に腕を組んで⋯⋯どこか寂しそうに、私を見た。


「この銃は、人間には当たらない」

「⋯⋯へ?」