唯月くんに吸血され、意識が遠のいた私。次に目を覚ましたのは、知らない部屋だった。


「⋯⋯ん、ここは?」


重たい瞼を開ける。すると、ニッコリ笑った唯月くんと目が合った。


「ゆ、づきくん⋯⋯?」

「ここは俺のアパートだよ。おはよう雨水さん」

「おはよう⋯⋯」


制服姿の唯月くん。掛け布団をはぐって、急いで自分の服を確認する。良かった、ちゃんと制服を着てる。脱がされてるのかと思った。


「ねぇ雨水さん、今なにか失礼な事を予想しなかった?」