ー次の日ー


「市川ー」


「はい?」



「これ頼む!先生この後会議出なくちゃいけなくて、、」



しょんぼりした顔をしているけど、昨日と同じ状況になっていて、わざとなんじゃないかと少し思う。



もう、何も言わずに書類を持って理科室へ向かう。


ドアを開けると、



「お!市川くん!奇遇だね!」


同じ日を繰り返しているような気になる。

「いっつもなにか運んでるんだね。お疲れ様!」



ため息を着きながら、前にあった椅子に座る。

「おまえは?」



「うーん。何となく。」


「友達いるの」



「少なくとも市川くんよりはいるかな。」



「俺いないように見える?」



「うん。」




笑顔で即答されても、、、



完全に舐めているなコイツ



「計算してないんでね。」


「市川くん顔だけは良いよね。」


「よく言われる。」


と言うと彼女はクスクスと笑う。


「嬉しい?」


「嬉しいもなにも、自分でもそう思うからな。」


「おー、自信がおありで。」