【2、グループディスカッション好きの先生が担当する現代文の授業で、千崎くんと同じグループに入る】
現代文を担当する大分変わり者の先生がいた。その先生は無類のグループディスカッション好き。
早口で授業を進めて、空いた時間に自分の好きな小説を6作品ピックアップし、その作品で著者が1番何を読書に伝えたかったかをグループで話し合って考えて、それを発表する、という課題を定期的にやっていた。
要は、ただの先生の自己満と、僕の好きな小説を読んで欲しいという願いで始まった授業だった。
もちろん成績にもテストにも反映されないので、生徒たちは各々好きなことをやって、最後の時間でネットの解説を引用していた。
生徒にとっては楽な時間で、先生にとっては生き甲斐のような時間なのだ。
みんなその時間を"ウィンウィンの時間"と呼んでいる。
だから私もそのウィンウィンの時間を使わせて貰うことにした。


