どんな恋でも繋いでみせます!

「おめでとう、って言われた」

「へ?」

「ねぇ千崎くん、私今変な顔してない?嬉しくてちょっとにやけちゃうんだよね」



両頬を押さえても緩む口角に、ニヤついた気持ち悪い顔になってないか千崎くんに確認してもらう。

そんな私を見て、深刻そうに強ばっていた千崎くんの顔がふっと緩んだ。



「変じゃない、かわいい」



聞きなれない言葉と、頭をワシャワシャと雑に撫でられる感触に、思わず身体が硬直する。

足元から熱を帯びる感覚が恥ずかしくて、千崎くんの肩付近を思いっきり叩く。



「かわいくない!」



変か、変じゃないか、答えて欲しかったのに、それ以上の言葉が返ってくるとは思わず、当然身体が驚いている。

顔が火照るのを感じて、私は逃げるように教室に飛び込んだ。

そして、少しだけ顔を出して「昼ご飯は旧図書室ね」と言い残して自分の席に着く。

千崎くんも教室に入って来ると、わざと私の席付近を通り、すれ違いざまに「了解です」と答えて席に着いた。



「イチャイチャするなー」



前に座っている紗良は首だけを捻り、目を細めて茶化すようにそう言う。

「してないから」と首も耳も真っ赤な説得力のない状態でなんとか否定する。