昇降口に足を踏み入れた時、紗良の言うとおり物凄い圧が込められた視線を感じる。
「視線が痛い気がするのだけど、気のせいかな……」
上履きに履き替えながら、そう紗良の耳元で小さく耳打ちする。
「清々しいくらいの鋭い視線よ、足つぼよりも痛いかも」
「足つぼ、やってもらったことあるの?」
「あるわけないじゃない」
「じゃあ例えとして出さないでよ」
今紗良の冗談に笑える状況ではないんだから。
キッと睨むと、紗良は他人事だからと笑い返される。
教室に向かう廊下を歩きながら、陰口とは呼べない隠れていない悪意ある言葉が、私の耳の周りを高速で通過したり、クルクル回ったり、立ち止まってたりして、自由自在に動きながら私の鼓膜が律儀に拾い上げてしまう。
「視線が痛い気がするのだけど、気のせいかな……」
上履きに履き替えながら、そう紗良の耳元で小さく耳打ちする。
「清々しいくらいの鋭い視線よ、足つぼよりも痛いかも」
「足つぼ、やってもらったことあるの?」
「あるわけないじゃない」
「じゃあ例えとして出さないでよ」
今紗良の冗談に笑える状況ではないんだから。
キッと睨むと、紗良は他人事だからと笑い返される。
教室に向かう廊下を歩きながら、陰口とは呼べない隠れていない悪意ある言葉が、私の耳の周りを高速で通過したり、クルクル回ったり、立ち止まってたりして、自由自在に動きながら私の鼓膜が律儀に拾い上げてしまう。


