「ごめん、填本」
千崎くんに謝られることなんて何もない。
それなのにまた更に強く抱き締められながら、喉から絞り出すような声で言われる。私の耳元で。
「ずっと勘違いしてて、ごめん。」
"勘違い"
なんの事を言っているのか、私にはわかる。
私たちにだけわかる。
「去年のクラスマッチ、声をかけてくれたのは填本だった。柏木に、去年はクラスマッチ出てないって教えてもらった」
そう。去年のクラスマッチに紗良は昨晩食べたカニが当たったらしく、学校に着いてから早々にずっと保健室で休んでいた。
そして、その日は肌寒かったから、私は紗良に長袖の体操服を借りたんだ。
千崎くんに謝られることなんて何もない。
それなのにまた更に強く抱き締められながら、喉から絞り出すような声で言われる。私の耳元で。
「ずっと勘違いしてて、ごめん。」
"勘違い"
なんの事を言っているのか、私にはわかる。
私たちにだけわかる。
「去年のクラスマッチ、声をかけてくれたのは填本だった。柏木に、去年はクラスマッチ出てないって教えてもらった」
そう。去年のクラスマッチに紗良は昨晩食べたカニが当たったらしく、学校に着いてから早々にずっと保健室で休んでいた。
そして、その日は肌寒かったから、私は紗良に長袖の体操服を借りたんだ。


