あまりにもスマートで、あまりにも完璧な最強顔面に、口喧嘩していた事も忘れ、私たちは「イケメン……」と、 同じ台詞を吐いて見惚れていた。 あの日、私は確かに恋に落ちた。 ストン、と。 綺麗に型にハマる時のように。 まるで、千崎くんに恋に落ちることは最初から決められていたようだった。