どんな恋でも繋いでみせます!

その日から、填本は俺の恋のキューピットになった。

柏木にクラスマッチの時のお礼も言いたかったし、柏木に抱くこの気持ちが恋なのかも知りたかった。
そして、填本がどんな人なのかも。

それらを知るために、俺は填本と無理やりに関係を作った。


週に1回、秘密の作戦会議、恋のお楽しみ会。

俺が密かに休憩場所として見つけた校舎の隅にある旧図書室。そこが俺と填本が密かに話す場所になった。


填本に恋のキューピットを頼んでから、填本は早速動き出してくれた。

柏木と接点を持たせるため、ありとあらゆる策を講じてくれる。

友達をあれやこれやと動かしながら、当番表を変えたり、グループで柏木と同じ班にしてくれたり、さすがにここまでやってくれるとは思わなくて正直驚き以外の感情が見つからなかった。


填本がこんなにも色んな人に愛されるのは、常に一生懸命だからだと気づいた。

そんなに仲良くもなかったのに、俺の提案を引き受けてくれて、こんなにも尽くしてくれることが心底嬉しかった。たまらなく、嬉しかった。

作戦が失敗続きで上手くやれなかったと落胆して、それでも次の策を講じて、笑って「頑張ろう!」と言ってくれる。