どんな恋でも繋いでみせます!

千崎くんはその子の手を取り、立ち上がらせている。

「大丈夫?」「大丈夫っ」みたいなやり取りをしているのだろう、女の子の目が完全にハートマークだ。


千崎くんが優しいことはもうすでに知り尽くしている。

誰かを庇うとか、助けるとか、そんなのもう日常茶飯事だ。

去年手洗い場で私を庇ってくれたことも、数多く存在する千崎くんの優しいエピソードの1つにすぎない。

そうだ、何も特別なんかではないのだ。



「千崎くんは、ずっと優しいね」



その言葉と共に吐いた息が熱を帯びていて、体育館の熱気が移り私の身体もまた熱くなり始めていた。