「瑠衣〜コイツまだ宿題終わってないらしいぞ」
頭を抱えて宿題をしているクラスメイトを茶化しながら、倫太郎くんが千崎くんを呼ぶ。
「頼む!2人とも手伝ってくれ!」
「え〜どうしよっかな〜」
「おい倫太郎、お前も終わってねぇだろ」
「終わってねぇのかよ!」
「そうだよ!だから早く来たんだよ!ほら瑠衣手伝って!」
「待って千崎、俺のほうを手伝ってくれ!」
「どっちも手伝わねぇよ!」
騒がしい会話をしている千崎くんたちを、クラスメイトがクスクスと笑いながら見ている。
「あー眼福」「同じクラスでよかったよね」「千崎くん見れるなら全然学校来るよね」っていう会話が後ろから聞こえてくる。
またこれを頻繁に耳にする日々が始まるんだ、と高鳴った心臓が落ち着きを取り戻す。
そしてまた今日から始まる。
4人で過ごす昼休憩も、恋のお楽しみ会も、恋のキューピットも。
それを考えると、憂鬱に思った。


