「千崎くん、なにゆったりと私と一緒に歩いてるのさ!早く紗良の隣行ってきなよ!」
「填本も一緒に──」
「私のことはいいから!早く早く!」
千崎くんの大きい背中を押して、スキップしながら向かっている倫太郎くんと紗良の元まで送ってあげる。
「なんだよ、瑠衣も一緒にスキップしながら行くか?」
「いや普通に歩く、無駄な体力使いたくないし」
「確かにそうね」
「なっ……!おい!無駄じゃねぇよ!」
千崎くんがやっと紗良の右隣を歩いてくれたことに安堵して、1歩後ろで一息つく。
「千崎ってオシャレだね」
「柏木こそ、めっちゃ大人に見える」
「ほんと?これ買う時凛がめっちゃ褒めてくれた服なの!さすがだね凛!」
そんな会話の後、突然紗良が後ろを振り返り私にグーサインを送ってくる。
私も親指を立てて同じように返した。


