どんな恋でも繋いでみせます!


「久しぶりの遊園地楽しい〜」

「次はあれ乗ろうぜ!あれあれ!」



最初のアトラクションを乗り終えると、倫太郎くんと紗良が目の前でピョンピョンと跳ねながら、次のアトラクションを指さす。

倫太郎くんに影響されて、紗良がいつも以上にはしゃいでいる。

珍しい紗良の表情に自然と顔が綻んでしまうが、今日は楽しそうに遊ぶ企画ではない。

本来の目的は、千崎くんと紗良を2人っきりにさせることなんだから。



「乗り物は逃げないんだから走るな、倫太郎」



走り回っている倫太郎を兄のように注意する千崎くんが、今日はより一層大人びて見えた。



「ねぇ、今の子かっこよくなかった?」

「え!私も思った!」



なんて、すれ違った綺麗なお姉さんたちの黄色い会話が、すれ違った後からでもしっかりと聞こえてくる。

すれ違っただけの他人から見ても、やっぱり千崎くんはかっこいいのだ。

しかも今日は私服。オシャレな色のグレーのシャツに黒のデニム。

ラフなのに、千崎くんが着ると高級な服に見えて、制服よりもずっと大人びて見えた。

スタイルがいい紗良は身体のラインがわかる綺麗な服を着ていて、でも私は自分の身体に自信が持てないから緩いワンピースを着てきた。

お気に入りのワンピースだけど、千崎くんの隣を歩くとなんだか子供っぽく感じて恥ずかしくなった。


別に、これから先千崎くんの隣を歩くのは私ではないのに……。