「このチャペルでそらが指輪をくれたよね」

「もちろん覚えてる、1番緊張した」

「あのとき、いつか結婚しようって言ってくれたのも嬉しかったよ?私との未来を考えてくれてるんだなって」

どうやら彼は私に振られると思っていたらしい

そんなこと絶対に、100%ないっていうのに

「あのときの指輪を結婚指輪にしたいって私の意見、聞き入れてくれてありがとう」

「俺たちの始まりの指輪だからな」

式前に少し手直しを加えた指輪

あの頃にはついていなかったダイヤが煌めいていて驚いたけど嬉しかった

「付き合ったときに初めてのおそろい指輪だったよね」

「その次はおそろいのコーディネートだろ」

2人で放課後デートをした

いっつも家と学校の往復だったから私から寄り道しようよと誘ったのを思い出す

たしか、カップル着専門店ってところで選んで買ったんだよね

あのときは休日デートのためにおそろいの私服を選んだ