病院のロビーに行くともう香音のお父さんがいた

「すみません……お待たせしました」

「全然大丈夫ですよ
 こちらこそすみません……香音を任せてしまって………それに今も……起こしていいんですよ?」

「いえ!
 気持ち良さそうに寝てるので
 香音には寝られる時に寝てほしいですから」

「そうですか………とりあえず病室に行きましょうか」

「そうですね」

そして俺達は病棟へ上がった

看護師の人達が俺に抱えられた香音を見て驚いていた

ただ寝ているだけだと伝えると安心していた

ここにいる人達はみんないい人だな………


そして病室に入った

「香音……土日どうでした?」

香音をベッドにおろすとそう聞かれた

「実は………香音、1週間くらい前から戻ってたみたいです
 前までの………パニックを起こす前の香音に」

「そうなんですか!?」

「はい………ただ……ずっと声が出なかったみたいで…………話そうとも思わなかったから誰にも言わなかったみたいです」

「そんなことが………でもどうしてそれを………」

「香音が………喋りたい、気持ちを伝えたいって思ってくれたんです
 それで、パソコンを使ってこの話をしてけれました」

「じゃあ…今は………」