私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「そうだよな
 こんな可愛い香音、見られるの俺だけだもんな!
 俺は香音を信じてるから」

「うん
 信じて
 私は雄斗がいたから声を出そうと思えた
 出したいって思えたんだよ」

「だな!」



それから俺達はゆっくりと過ごした




香音がやりたいことをやってあげた


明日には病院に戻らないとだから……好きなことをしてほしかった


















ピーンポーン

そしてチャイムが鳴った

時計を見るともう7時だった


「香音、少し待っててな
 玄関にいるから」

「うん………」

俺は香音の頭を撫でてから玄関に向かった


カチャッ

「すみません
 お待たせしました」

「いえ、大丈夫ですよ
 彼女さん大丈夫ですか?」

「あー、もう全然大丈夫です
 元気すぎですね」

「それなら良かったです
 あっ、これ資料です」

「ありがとうございます!
 助かりました……」

「いえ!
 明日、部活なしで会議を開くことになりました………………………………」

その後高梨先生は話すのをやめた

………?
どうしたんだろ…?

「高梨先生?
 どうされました?」