「別にそれでもいい
 そしたらお前と関わらなくてすむしな」

「下山先生…………ひどい……ひどいですよ………」

「そうですか
 こんな男、好きにならない方がいいですよ
 あなたのためにもならない」

「……………………」

「高梨先生、すみませんが後はお願いします
 何かあればいつでも連絡ください」

「はい」

そして俺は車に乗って車を出した




香音……ごめんな……

すぐに行くから……


俺は和田に電話をかけた



プルルルル……


「おい!
 お前、どこにいるんだよ!」

もしもしの一言もなしか…………

「悪い和田、今仕事場から帰ってる」

「そうか……………あっ、勝手に家入った
 大丈夫だったか?」

「あぁ、全然大丈夫
 香音………大丈夫そうか?」

「……………さっき目覚めてパニックになったから安定剤打って今寝てる」

「………………そうか
 あと、香音目覚めたらあまり近寄らないでくれ
 近寄ったら怖がるから」

「分かった
 とにかく急げよ」

「あぁ、香音のこと頼んだ」

そして俺は電話を切った