本当に嫌だ

何人かの先生が小山先生に離れるように言ってくれてるようだが………あまり効果はない

俺は香音という大切な人がいる

香音との関係を壊したくない


はぁ………どうして小山先生は俺に構うんだよ………


つくづく香音がこの学校にいなくて良かったと思う






校長先生の話を聞きながらそんなことを考えていた

















ブーブブ

何時間たったのだろう

スマホが鳴った

他の先生にばれないようにスマホを開いた


送り主は和田だった

なんだ……和田か……

じゃあまだ見なくても…………っ!


見なくてもいいかなと思ったけど一つの言葉が目に止まった





″おい、お前どこいるんだよ
お前の彼女………香音ちゃんだっけ?
玄関で倒れてたぞ!″



そんなことが書かれていた

嘘だろ………


………………帰らなきゃ……香音のところに行かなきゃ………

ガタッ

「下山先生?
 どうされました?」

「………すみません!
 急用が出来たので帰ります!」

俺は会議の途中にも関わらず職員室を飛び出した


職員室からは俺を呼ぶ校長先生の声が聞こえた

それをなだめる高梨先生の声も


高梨先生………すみません……

何度も迷惑かけて………