私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「だって返事来ないんだもん
 それに会えないし…………雄斗も送るだろ」

「いや、送らないね
 そんなことしたら香音嫌がるから」

「嘘だー
 雄斗はそういう状況になってないから言えるんだよ
 お前はいいよなー、毎日会えて」

「いいだろ?
 もー最高!
 香音の側にいられるってだけでも嬉しい!」

「………ズルっ
 香音のご両親もよく雄斗と付き合うことに反対しなかったな」

「俺が誠実だからな」

「生徒に手を出しておいて誠実はないだろ」

「ハハっ
 でも本当に香音には真面目に向き合ってきたつもりだよ
 香音………誰かが気づいてあげないと一人で全部抱え込むんだもん…………」

「確かになー
 俺達もいるのにな」

「だよなー
 もっと頼ってほしいんだけど…………」

「………………まぁお互いに頑張ろうぜ!
 どうにかしてまた笑顔を取り戻さないと」

「そうだよな!
 香音には笑っていてほしいしな!!」

「おう!」


ガタッ

そんな時、寝室の方から物音がした

「俺、見てくるわ」

「いや、俺が行く
 香音と少し話したいからさ」

そして奏斗が行った