私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「あれ……?」

「…………調理実習だよ」

「でも………あの日は普通だったぞ?
 最初はあれだったけど……ご飯も食べてくれたし………」

「…………トラウマはどこまでもついてくる
 一度思い出したら…………1日で忘れられるはずがない」

「………………………」

「あの日から崩れたんだよ……………香音も文香も……………」

「………奏斗は………文香ちゃんに会ったのか……?」

「それが…………女子棟には入れねぇんだよ
 メッセージも送ってるんだけど返事来ないし
 とりあえず、プリント届けるついでに香音の様子を見に来た」

「そうか……………まぁ香音は聞いての通りだ
 今は寝てるけど…………起きたらどうなるか……」

「確かにな…………さっきは相当だったもんな…………」

「あぁ………正直、香音に嫌いって言われるのキツいんだよな………本心じゃなくても」

「そりゃ、あんなにやだやだ言われたらな
 誰だって傷つくよ」

「香音…………どうして何も話してくれないのかな…………」

「文香も何で返事してくれないのかなー………」

「……………何件送ってんの?」

「んー…………30件くらい」

「うわっ、いくら何でも送りすぎ
 3日でそれはやばい」