私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「あ、奏斗起こしてやって
 そろそろ帰らないと
 仕事やらなきゃって言ってたから」

「分かった」

そして奏斗先生のところに行った

「奏斗先生ー」

軽くゆすった

「…………んー……」

「起きてくださーい」

「……ん………文香………」

そして抱き寄せられた

「ちょ、奏斗先生!?
 私文香じゃないです!!」

「………ぅーん……」

「奏斗先生!
 雄斗!!
 助けて!!」

そう叫ぶとすぐに足音が近づいてきた

「香音どうした!?
 ……奏斗!
 起きろ!!
 そんで香音から離れろ」

そして引き剥がしてくれた

「………雄斗…?」

「奏斗!!
 何してるんだよ!?」

「………何もしてないと思うけど………」

「………………香音に触るな、抱きつくな」

「えっ…………俺抱きついた…?」

「…………」

「すみませんでした!!
 香音、本当ごめん!!」

「……次はないからな」

そして雄斗は戻って行った

「香音………ごめんな…?」

「私は全然!
 寝ぼけてたんですよね?」

「………すまん」

「いえ、大丈夫です
 ………文香の名前呼んで抱きついてきましたから」