私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「俺だけの香音でいろよ
 香音は絶対に誰にも渡さないから」

「うん…!」

そして強く抱きしめてくれた




































「………………香音?」

「ん?」

「…もう少しだけ………ご飯食べれたりする……?」

「…………………雄斗が食べろって言うなら」

「じゃあ……もう少しだけ食べようか
 どれが近かった?」

「1番右にあったやつ…………」

「あー………よし、分かった!
 ちょっと待っててな
 すぐ作ってくる」

「私も行く………」

「………リビングにいなよ?
 キッチンは危ないから」

「雄斗……一緒にいたい…………」

「………………少しだけイルカさんといて…?
 オムライス作ったら一緒にいるから」

「…………分かった…」

「すぐに作るから
 その間だけごめんな」

「……………イルカさんと待ってる」

「おう!
 待ってろよ!」

そして二人で寝室を出た