「えぇ!?
やだ、取らないでよ!
私の文香なのにー!!」
「お前には雄斗がいるだろ」
「雄斗と文香は違うもん!!
文香を返して!」
「嫌だね
てか、雄斗そろそろキレるぞ?」
「えっ?
あっ…………雄斗やだ!!
機嫌直してください…!」
「へー、香音は彼氏よりも文香ちゃんを取るんだー?
いやぁ、負けちゃったなー
悔しいなー?」
「違う!
あれ……違くない………?
……違う!!
雄斗違うから!」
「何が違うのかなー?
文香ちゃん返してほしいんだろー?」
「……雄斗のばか!!」
「へー、誰がばかだって?」
「ばか!」
そんな言い合いを横目に奏斗先生に問いかけた
「あの………いつになったら離して……くれるの…?」
「んー、俺の気が済むまで」
「………いつですか…?」
「………2時間後?」
「えっ!?」
「嘘、冗談だよ」
そして離してくれた
「………俺、嫉妬深いから
香音と抱き合ってるだけでも嫉妬するから」
「………抱き合っちゃダメなの…?」
「………俺のいないところでしろ
目の前でやられても引き剥がすから」


