私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編





「良かったのか?
 奏斗と文香ちゃん二人にして」

「うん
 文香も………嫌いって訳じゃないみたいだし
 ただ………話すきっかけが見つからないだけ」

「そっか
 なら良いんだけど
 んで、どれ着るんだ?」

「えーと…………これ!
 これがいい!」

「はい」

「ありがとう!!」

早速着た

「やっぱ香音にはでかいなー
 ブカブカじゃん
 自分の着たら?」

「やだ!
 雄斗のがいいの!
 雄斗の匂いが安心する
 側にいてくれる感じで………だから雄斗の!!」

「…………まぁいいけどさ
 可愛いから何度見ても見飽きないし
 ただ…………もうちょっとご飯食べような」

「何でそんなことに!?
 関係ないでしょ?」

「こう見ると改めて思う
 香音細すぎ
 腕とか少し触っただけで折れちゃいそう」

「さすがにないよー
 雄斗が怪力じゃなければ」

「俺は普通
 香音が細すぎるの」

「えー、そんなことないよー」

「そんなことある!」

「ないもん!
 てか寒い……あっためて……」

「そんな格好してるからだろ
 長袖にしろ
 風邪ひくぞ?」

「……雄斗が看病してくれるからいいもん」

「お前なぁ…………
 まぁいいけどさ」

そして抱きしめてあっためてくれた