「ただいまー!」
「お邪魔しまーす」
「よし、文香早速だけど来て!!」
「ん?
何するの?」
「秘密!
目瞑ってここに座っててー」
そして文香にメイクをし始めた
「香音って女子力高いよね」
「んー、何でー?」
「メイク
今もやってくれてるじゃん」
「あっ、バレた?」
「2回目はさすがに気づくよ
香音、何でメイクとか分かるの?」
「あまり詳しくは知らないけど……興味を持ったのは雄斗がきっかけだよ
やっぱり好きな人の前では可愛くいたいじゃん?」
「…………好きな人か…………」
「文香は?
奏斗先生とはどうなの?」
「…………分からない」
「分からない?」
「………あの事件があって………
どう接していいのか分からない
何を話していいのか分からない……」
「そっか……………」
「前………どんな風に接してたかな………
忘れちゃった………」
「…………文香は奏斗先生と話したい?」
「…………………分からない
話したいような話したくないような………」
「…………奏斗先生は話したいって言ってたよ
よし、出来た!」
「本当?
はやいね」
「まぁね!」
コンコン
そんな時、ドアがノックされた
「香音、いるか?」
「あっ、雄斗!
入っていいよー!」
ガチャ
「雄斗お帰り!
早かったね」
「まぁな
文香ちゃん、こんばんわ」
「こんばんわ
お邪魔してます!」
「ごめんねー
香音に付き合わせちゃって
嫌じゃない?」
「いえ、全然!
むしろ嬉しいですよ」
「なら良かった
凄く可愛いよ
んで、香音
なんでまだ制服?」
「帰ってきてすぐ文香にメイクしたから!
結構可愛く出来たと思う!!」
「あのなぁ…………先に着替えろ
汚す………汚してるから」
「えっ、嘘!?
どこ?」
「ここ
汚すから先に着替えろっていつも言ってるだろ?」
「…………………いいもん!
楽しかったから」
「………………ばか」


