私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編


「香音!」

気づけば雄斗はこっちを振り向いていて抱きしめられた

「ちょっ………こっち見ないでよ…………」

「突然涙を流して数週間…………生死の境を彷徨った
 きっとその時だ………」

「えっ………」

「香音、そいつらが言ったことは全部間違ってる
 誰も香音に消えてほしいなんて思ってない
 俺なんて……………こんなに香音のことが大好きなんだぞ…………」

そしてさらに強く抱きしめられた

「分かってる…………分かってるよ
 だから………頑張ったんじゃん………
 雄斗が今まで言ってくれた言葉を信じたんだよ………」

「香音………愛してる
 もうお前以外考えらんない……」

「雄斗……ありがとう
 私に信じられるだけの言葉をくれて
 雄斗だけは………何があっても信じる
 雄斗………大好き」

そして力強く抱きしめてくれた